小池百合子 伝説の迷盤『悪いのは私じゃなくて夜の街』
2020年 07月 05日
何とかまとめてみたけれど、ジャンルとしてはちょっとサラッとし過ぎてるのかも??
# by bulbulesahar | 2020-07-05 05:32 | 詞
2020年 07月 05日
# by bulbulesahar | 2020-07-05 05:32 | 詞
2019年 09月 17日
# by bulbulesahar | 2019-09-17 07:36 | 語
2019年 07月 11日
# by bulbulesahar | 2019-07-11 08:01 | 雑
2019年 04月 06日
2017年 4月
春の嵐 瑞のいのちは 立ち騒ぎ くらき泉へ しづむ花びら
春雨の すだれる軒に 玉藻なす 猫ら宿りて 夢に遊ぶらむ
ひとの世の 果てなむ夕の 光にも 誰知らず咲け 山桜花
花ふりて なほもむくろと 残りつつ いや華やぐは わかみどりかな
緑いきれ あくがるるべき 我が魂は 黄泉の列車に 身をば投げ果つ
はるのひの ものうきものは ものうしと おもふことさへ ものうきぞかし
冥きうろよ ぬるき風満ち 列車到りて 働くひとら 日々よみがえる
5月
若夏の 葉に洩るかげの ゆらめきて 去にし辺に生ひ 初めし森思ふ
6月
越に入る 嶺のくら道 翔びゆけば 潮騒きこゆ はるけき岸の
をさなさに 知らでのがれし まなざしの 歌はば夢に ゆくすゑや見む
若草の 生ひ見ゆる肩 吾を枕けば むねは春野の 温き香ぞする
おこなひて 磨かれ清き 禅の寺の 鐘の音消ゆる 霧のしづけさ
いきづきて 酒気に燻り にほふ汝は 知らじや猛き のぞみ薫るを
誰か触る 闇に分かねど 目交はひの 稜威にぞ恋ひて 身をば染めつる
7月
なみはやに うかべし街の 皓き夢 時は越え往き 虚にやすらふ
夜に響む 火の花ひらき 光散り 雨しにも降る 朝ぼらけかな
8月
夢ぞなき 睡りを護る 闇き夜の みなもをすすむ あを光る波
白き床の 白き帳を 洩るる陽は 玻璃のくだけし 雪かとぞ見る
わが裡に 花や咲きなむ こぼれゆく 夏のいぶきの 愛しくもあれば
高光り 氷るかと見し 夏の陽も あめの帯にぞ とける頃かな
ひたぶるに われ欲りま欲り まく君の 手枕にこそ 恋の音に啼く
まきの葉に やはら結べる 玉ゆらに 日暮らす蝉の 音も響くかな
ひさかたの 星の光の 巡りなす 虫の音聞きて 伏し明かしけり
冴ゆる風 なつかしき香は 霞立ち 薔薇の園ゆく 鉄路(かなぢ)かと覚ゆ
9月
ともと呼び 契らで契る 中空に 身のうけばこそ ほだし緩はめ
ひさかたの 日の振る領巾(ひれ)の うすぎぬの えぞや広野の 夜に光る見じ
畏くも 闇き齋庭に みてぐらに 臥やれば囲む 四方のたまくき
はかなくも しばしの安き 語らひを 契りなきとて などや咎めむ
白妙の 衣にもしるき ますらをの いのちにふれて 恋を知りてき
萌え出づる 心ものべむ すべを無み 別れ路ゆきし 春の野の朝
たはぶれに 身をゆだねつる 君を思ふ 心し無くば 乱れあらなくに
白妙の 浜の真砂に 思ひあへで 書く文な見そ 波に消えなむを
(翻案元: 「砂浜に手紙を書いたけどすぐに波が消すから見ないで下さい」(鈴掛真))
10月
ひさかたの 円き高天の ほの軋む 光ぞひびく 葉擦れの秋かも
言問はで 漕ぎ出でし浦の うきねこそ みをつくしとて 逢はでも思はめ
11月
夢路ゆく 月夜の舟の あをき灯に みづく猫らは 何語るらむ
高き夜に 遥けく架かる 橋に去ぬる 列車のこだまに 星屑ぞ降る
有明と 分かぬころにも あくがるや 人待ちがほに ねこの鳴くなり
瑞(みづ)に満ち 木幹(こみき)もはるの 心あれば など紐とかじ 我がうちの花
人もこそ 白嶺も越しの 森の樹も などあらざりけむ あすなろの夢
風車 たまさかに見つる 鷗にも いにし蒼衣(あをそ)の 姫来む日思ふ
12月
夢とだに わかぬ惑ひを 駿河なる 宇津のみ山ぞ すみかなりける
我と知り 頼まじあだにと 旧る間にぞ 恋のあやめも かれにけるとは
ひさかたの 天の星の子 めぐり逢ひて やどる仮寝も 宿世にぞふる
契り果て さ寝そむる夜に あだし人の 愛しとし聞けば 心解けゆく
恃むべき 目交ひもなき 契りには 帯ぶる汝が手ぞ 絆なりける
聖き夜の 光の庭の 冥き水面 おほひわたるや 御使ひの霊
こほる闇を 氷月のすべる 鉄路(かなぢ)行けば 停(とまり)に敷ける 星の白たへ
2018年 1月
にほ鳥の 凍ゆる湖(うみ)の 朝霧も 春立つ月は 霞かと見ゆ
すずめうたひ ぶらんこゆらぐ ひとときに ちとせのかげを かさねみるかな
ふりぬれば 志賀とも分かぬ 白雪に 凝る身も思ひも 波と解くらむ
2月
もののふの 八十氏人の かよふ夜に 冴えもまたたく 木々のともしび
舞ふ雪の 日に透き澄みて ひかり落つる 花にぞ春を はつかにや見る
王道も 覇道も天則(リタ)に 糾(あざな)はり 神(かむ)上がりし汝(な)も 民にまた来む
言止みて なごり東風吹く ひと時の はらめる恋も さらばとて去ぬ
ひとことに 魂かよひなむ あえかさに 言ひしあへぬも あやなかりけり
かしこくや 若草にほふ 奇しき恋に 燃え果て萌ゆる のどけさならむ
知るほどに 心づきなき ほの見えて のどめえぬ身こそ いぶせかりけれ
ひたぶるに 欲らるうれしさも 逆さには ものうしとも知り はしたなきかな
国母(くにはは)の 誓いも王の 裁きをも 圧(お)す君の御稜威(みいつ) 民に響(とよ)めり
ゆゑとあらで とつぎゑむともの 船路こそ この世の海の ひろやかさなれ
照りもせず 暗しともなき あめにはや 潤ふ春は 生(あ)れにけらしも
3月
見まほしと 思ひしまことの あさましく とけぬるはしも 知るべからねや
ひかり満つ はやて鉄路(かなち)に おとなへば あくがれいぬる われ見む春か
のどけくも 鉄路(かなち)に遠く なるかみに おどろけるにや 夢より夢へ
4月
やまがはに さくらむはらと ちりゆくに いにしちとせに かよふもあるらし
ひと刷毛に はらひて燃ゆる 月の夜に 凍てるひの粉ぞ 煌めきわたる
夕されば 春のおもては けぶりそめ 夜にやけものも さまよふはあらむ
いはでやは あるとこそおもへ かたりあはむ こころをよわみ ひとりごつのみ
5月
空しとは 言ひなば言ひね 人も世も なべて儚く 思へども言へば
とはにやと 日かげさへ聞く しづけさに ひびくみいくさの とほきいかづち
外(と)に出でな さつきの宵は なみはやの 月かげにしみ あはく蒼めば
春の息吹 うちにぞ入れむ 雨ふれば 檜の花の粉も 降らぬ宵にて
6月
なつかしき おもひいづる月 い隠れて 天の川瀬は かげだにもなし
笛の音に 今は消えなむ 汝がものと 言へばはかなき みののみぎりよ
汝が爪を 染めしすみれの むらさきの ゆかりを淡み おぼつかなしや
うつせみの はかなきうきねに なづさへど などゆゆしくも こひやそめてし
7月
南風つよみ めぐる思ひの さみだれは ながめもあへぬ つゆのあとかな
言の葉に 侵されはせじ 浄き思ひ 白きいぶきにも 零れ散るなり
汝も吾もし なき夜の息の 涼しさの うらにきこゆる 潮の流れよ
蝉の音も 絶えなむ昼の かげろふの おぼつかなきは 我が命かも
8月
けづりひの もゆるひかりの かげろふの さゆるおもひは とけきえもせじ
百磯城の 大き競ひ舎 ぬば玉の 夜の燈に映えて 灰白の たけき外の壁 畏くも 見上げ仰ぎて 見渡せば 闇のいざなふ 若人は しづけくも憩ひ おのがじし 時にしも遊び 西のかた 古人の 集ひしも かくありきやと ゆくりなく まぼろし来り 「我」も世も 分かれぬ頃かと しばし思ほゆ
世も我も 有るも有らぬも まぼろしの みぎはをめぐる 鳰の淡海
9月
おぼつかな 夢の疾道(とみち)を 去ぬる燈(ひ)の 絶えで照らせる 行方こそあらめ
10月
吹きわたる 野分は過ぎて 瓦しも くだけて青き 空の秋風
11月
今日と明日の 第三象限の 汀より 瓊音(ぬなと)に解くる 星の瞬き
妹背みち 津にはこやとて 来あへぬを さらばやひとり いけのうき草
安らけき うらなからめや 夢までも ねずみの国に 遊ぶ頃さへ
ゆかしくも 頼めぬ面ざし 頼みなば 頼めむ身にて 頼まれやせむ
露の音に 人もかれ野は しぐれつつ すすきのひとよ 終はりなむかと
ひさかたの 玻璃の牕(まど)には 砕け散る かげのひととき まぼろしを見む
夕星(ゆふつづ)の はやも宿れる 街の灯に くらがりわたる 黄昏の闇
碧光る 闇の水面に 潜(かづ)きなば とけて後にや よみがへるべき
満ち欠けも かりそめにふる 白銀(しろかね)の とこよの涯は はるかに存りけり
かくとはや 聞くこともある 文の道 理の道も へだてなきもの
12月
曇り込む 枯野に雉(きぎし)響めばや 天闢き日の 神降るらむ
ほの暗く ふすまの柔き いぶせさに 千歳をかけて しぐれしも聞く
さざ波の おもてとうらに ながむれば ありけむ世もと 霧のかなたに
時さへも 忘れしほとけの 海原に ギリシアの名は など慕はしき
夜の星の サインカーブ光る 響みには 漬(ひ)てば内なる たまも澄むかな
2019年 1月
暗き道 消えては点る 赤と黄の おもひ儚く 霜とふるらむ
まめにあだに 恋を重ぬる 若さ重み 稚きままに 老ゆる身を思ふ
とく帯の 猛き金音に 星々も 冴ゆる虚は など頼もしき
2月
きさらぎの ふるつきかげの うるほひに ありしいのちの はるやくるらむ
3月
おぼろなる なづきに遠く とよむあらし おどろけばはや はるさめの朝
(現総計105首?)
# by bulbulesahar | 2019-04-06 14:50 | 詞
2018年 08月 10日
# by bulbulesahar | 2018-08-10 20:45 | 雑
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